2010年10月2日土曜日

『松茂町誌』余話(1) - 自然のこと -

 
 久々の更新です。このところ『松茂町誌』続編第3巻の編集に苦戦しており、1日の時間が36時間ぐらい欲しい気分です。

 今、私が集中的に取り組んでいるのは、「松茂町の自然」についてのコラム執筆と、「松茂町の産業」についての原稿の取りまとめです。そんな仕事中に思ったのですが、つい最近(この10年間)の歴史をまとめる仕事なのに、意外と知らないことが多々あるものです。

 その代表的な例が、「松茂町の自然」で採り上げる「ルアー釣り」の話です。松茂町内を流れる「旧吉野川」は、どうも「ルアー釣り」の世界では全国的に知られた場所らしく、Webで検索してみると、旧吉野川での釣行記がたくさんUpされています。そういえば土・日・祝日には、私の通勤ルートの旧吉野川の土手際に、県外ナンバーの車がたくさん駐車しているように思います。たぶん、ブラックバスを狙った釣り人なのでしょう。

 どんな分野であれ、松茂町(旧吉野川)が「全国区」なのはうれしいことですが、いかんせん悩ましいのは、その対象魚が「外来種」であることです。「外来種」が生態系に与える影響については、今さら説明するまでもありません。

 なんとも、悩ましい「全国区」です。

(主任学芸員 松下師一)