2017年10月28日土曜日

地方史研究大会の巡見ツアー御一行様が来館されました


平成29年10月23日(月)、地方史研究協議会の巡見ツアーの御一行様が来館されました。

前日までの台風の影響で開催が危ぶまれましたが、なんとか開催することができました。

大会での書籍販売
地方史研究協議会第68回大会が、21日(土)から22日(日)にあわぎんホールで開催され、当館は書籍販売にも参加しました。

巡見ツアーは無事、台風一過のお天気となりました!
巡見に参加された皆さまをお出迎えです。

館内見学の様子
まずは、館内を見学していただきました。参加者のほとんどが日本史を専門に研究されている方々ですので、鋭い質問もしばしばありました。

『ふれあい座』の特別公演
公演の間際まで、屋外舞台か文化財展示室の特別ステージで上演するか悩みましたが、強風のため、文化財展示室での上演とさせていただきました。

熱心に観劇される参加者の皆さん
東京から来られ方ばかりで、人形浄瑠璃芝居を観劇するのもはじめての方がほとんどでした。

上演後、ちょっとだけ解説
上演後には、人形の仕組みや操り方などの解説をさせていただきました。

人形の操り体験
人形の重さと操りの難しさを体験
せっかくの機会ですので、人形操りも体験していただきました。

徳島が誇る伝統芸能「人形浄瑠璃」を、全国各地から来られた皆さまに観劇いただき、ありがとうございました。またのご来館を、お待ちしております。


【学芸員 菅野】




2017年10月26日木曜日

喜来小学校運動会での「二上り音頭とまわり踊り」


台風21号で延期となっていましたが、喜来小学校の運動会が10月25日に行われました。

毎年、運動会の演目の一つとして、町指定無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」を、児童の皆さんと保存会の皆さんで踊ります。

青い法被が保存会の皆さんです
後継者育成事業として、保存会の皆さんが指導しています。

おそろいのうちわで踊ります
伴奏をする太棹三味線と太夫が語る音頭に合わせて、「まわり踊り」に興じます。
 

音頭に合わせて

 今年は3年生から6年生の皆さんが、見事な踊りを見せてくれました。


【文化財情報】
松茂町無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」
毎年8月23日、松茂町中喜来の呑海寺で、仏様を供養する「地蔵盆」の行事(通称「二十三夜」)が行われます。「二上り音頭」の「二上り」とは、三味線の二の糸を半音上げて演奏する意味で、江戸時代に阿波で盛んであった義太夫節の浄瑠璃と、伊勢から伝来した「伊勢音頭」が融合して成立した民謡です。「浄瑠璃くずし」と呼ばれる民謡は全国各地に伝承されていますが、伴奏に太棹三味線を使う民謡は全国的にも珍しい芸能です。


【記事:学芸員 菅野/撮影:学芸員補 冨士】

2017年10月21日土曜日

小松島市より小学校見学来館


平成29年10月20日(金)、小松島市の新開小学校3年生が遠足で見学に来館されました。
近年、町外の小学校からの遠足・社会科見学が増えてきており、嬉しいです。

 
木偶人形を中心に展示しているコーナーから見学です



展示品について解説

【学芸員 菅野】

2017年10月17日火曜日

企画展準備も最終段階


明日から開催の企画展「浮世絵にみる人形浄瑠璃の世界」の準備も最終段階となり、残すはライティングや微調整のみとなりました。

明日に先駆けて、ちょっとだけ展示の様子をご紹介します。

最初のコーナーでは、浮世絵が出来るまでの行程や、顔料、歌川派の絵師について紹介しています。

ちなみに、写真右側に写っている浮世絵は、徳島でもっとも有名な人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」に登場する十郎兵衛を描いた作品になります。

つぎのコーナでは、現在でも人形浄瑠璃や歌舞伎の演目で上演されている作品の浮世絵を展示しています。


「伊達娘恋緋鹿子」、「妹背山婦女庭訓」、「仮名手本忠臣藏」など、一度はその名を聞いたことがあるかと思われる作品です。

小さな企画展ですが、間近で浮世絵を鑑賞できるまたとない機会ですので、多くの方のご来場をお待ちしております。


【学芸員 菅野将史】