2017年10月26日木曜日

喜来小学校運動会での「二上り音頭とまわり踊り」


台風21号で延期となっていましたが、喜来小学校の運動会が10月25日に行われました。

毎年、運動会の演目の一つとして、町指定無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」を、児童の皆さんと保存会の皆さんで踊ります。

青い法被が保存会の皆さんです
後継者育成事業として、保存会の皆さんが指導しています。

おそろいのうちわで踊ります
伴奏をする太棹三味線と太夫が語る音頭に合わせて、「まわり踊り」に興じます。
 

音頭に合わせて

 今年は3年生から6年生の皆さんが、見事な踊りを見せてくれました。


【文化財情報】
松茂町無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」
毎年8月23日、松茂町中喜来の呑海寺で、仏様を供養する「地蔵盆」の行事(通称「二十三夜」)が行われます。「二上り音頭」の「二上り」とは、三味線の二の糸を半音上げて演奏する意味で、江戸時代に阿波で盛んであった義太夫節の浄瑠璃と、伊勢から伝来した「伊勢音頭」が融合して成立した民謡です。「浄瑠璃くずし」と呼ばれる民謡は全国各地に伝承されていますが、伴奏に太棹三味線を使う民謡は全国的にも珍しい芸能です。


【記事:学芸員 菅野/撮影:学芸員補 冨士】