2017年11月10日金曜日

鳴門西小学校三年生遠足


11月10日、鳴門西小学校の三年生が遠足で来館されました。
昔の暮らしを学ぶために、常設展示室と収蔵庫の見学を実施しました。


まずは全体の説明です
子どもたちは昔の道具の名前と使い方を興味深くみています。

昔の生活道具などを見学
収蔵庫見学では、昔の道具をクイズ形式で紹介していき、楽しく学んでもらいました。

普段は入れない
収蔵庫も見学しました

子どもたちの素朴な疑問は、そんな発想もあったのかと驚かされました。

 
最後の感想、質問コーナー

今後も、多くの小学生のご来館をお待ちしております。社会科見学を希望される方は、当館まで気軽にご相談ください。


【学芸員 菅野】

2017年11月4日土曜日

安田の糸操り保存会の皆さまが来館されました


11月4日(土)、山口県から安田の糸操り保存会の皆さまが来館されました。
デコ人形の腕の操り体験などを楽しくされていました。

 
人形浄瑠璃関係資料の展示を熱心にご覧いただきました


人形の展示は特にご興味を持って頂けました

【学芸員 菅野】

2017年10月28日土曜日

地方史研究大会の巡見ツアー御一行様が来館されました


平成29年10月23日(月)、地方史研究協議会の巡見ツアーの御一行様が来館されました。

前日までの台風の影響で開催が危ぶまれましたが、なんとか開催することができました。

大会での書籍販売
地方史研究協議会第68回大会が、21日(土)から22日(日)にあわぎんホールで開催され、当館は書籍販売にも参加しました。

巡見ツアーは無事、台風一過のお天気となりました!
巡見に参加された皆さまをお出迎えです。

館内見学の様子
まずは、館内を見学していただきました。参加者のほとんどが日本史を専門に研究されている方々ですので、鋭い質問もしばしばありました。

『ふれあい座』の特別公演
公演の間際まで、屋外舞台か文化財展示室の特別ステージで上演するか悩みましたが、強風のため、文化財展示室での上演とさせていただきました。

熱心に観劇される参加者の皆さん
東京から来られ方ばかりで、人形浄瑠璃芝居を観劇するのもはじめての方がほとんどでした。

上演後、ちょっとだけ解説
上演後には、人形の仕組みや操り方などの解説をさせていただきました。

人形の操り体験
人形の重さと操りの難しさを体験
せっかくの機会ですので、人形操りも体験していただきました。

徳島が誇る伝統芸能「人形浄瑠璃」を、全国各地から来られた皆さまに観劇いただき、ありがとうございました。またのご来館を、お待ちしております。


【学芸員 菅野】




2017年10月26日木曜日

喜来小学校運動会での「二上り音頭とまわり踊り」


台風21号で延期となっていましたが、喜来小学校の運動会が10月25日に行われました。

毎年、運動会の演目の一つとして、町指定無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」を、児童の皆さんと保存会の皆さんで踊ります。

青い法被が保存会の皆さんです
後継者育成事業として、保存会の皆さんが指導しています。

おそろいのうちわで踊ります
伴奏をする太棹三味線と太夫が語る音頭に合わせて、「まわり踊り」に興じます。
 

音頭に合わせて

 今年は3年生から6年生の皆さんが、見事な踊りを見せてくれました。


【文化財情報】
松茂町無形民俗文化財「二上り音頭とまわり踊り」
毎年8月23日、松茂町中喜来の呑海寺で、仏様を供養する「地蔵盆」の行事(通称「二十三夜」)が行われます。「二上り音頭」の「二上り」とは、三味線の二の糸を半音上げて演奏する意味で、江戸時代に阿波で盛んであった義太夫節の浄瑠璃と、伊勢から伝来した「伊勢音頭」が融合して成立した民謡です。「浄瑠璃くずし」と呼ばれる民謡は全国各地に伝承されていますが、伴奏に太棹三味線を使う民謡は全国的にも珍しい芸能です。


【記事:学芸員 菅野/撮影:学芸員補 冨士】

2017年10月21日土曜日

小松島市より小学校見学来館


平成29年10月20日(金)、小松島市の新開小学校3年生が遠足で見学に来館されました。
近年、町外の小学校からの遠足・社会科見学が増えてきており、嬉しいです。

 
木偶人形を中心に展示しているコーナーから見学です



展示品について解説

【学芸員 菅野】

2017年10月17日火曜日

企画展準備も最終段階


明日から開催の企画展「浮世絵にみる人形浄瑠璃の世界」の準備も最終段階となり、残すはライティングや微調整のみとなりました。

明日に先駆けて、ちょっとだけ展示の様子をご紹介します。

最初のコーナーでは、浮世絵が出来るまでの行程や、顔料、歌川派の絵師について紹介しています。

ちなみに、写真右側に写っている浮世絵は、徳島でもっとも有名な人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」に登場する十郎兵衛を描いた作品になります。

つぎのコーナでは、現在でも人形浄瑠璃や歌舞伎の演目で上演されている作品の浮世絵を展示しています。


「伊達娘恋緋鹿子」、「妹背山婦女庭訓」、「仮名手本忠臣藏」など、一度はその名を聞いたことがあるかと思われる作品です。

小さな企画展ですが、間近で浮世絵を鑑賞できるまたとない機会ですので、多くの方のご来場をお待ちしております。


【学芸員 菅野将史】

2017年9月30日土曜日

当館の資料が東京芸術大学で展示されます


平成29年9月29日(木)、当館の木偶人形3体の貸出立ち会いのため、東京芸術大学に出張してきました。

学生時代によく訪れていた東京国立博物館を横目に、今日の目的地「東京芸術大学」に到着です。(実は、東京芸術大学に来るのははじめてです)


正門の掲示板をのぞいてみると、東京芸術大学たほりつこ教授の退任記念展「小さな光の森」のポスターがありました!




会場は黒一色で統一されており、なんとも幻想的な空間が広がっておりました。協力者一覧に、当館の名前もしっかりと刻まれております。



そして、いよいよ当館の人形の開封作業が業者さんの手によって行われていきます。
まずは、八重垣姫から行われました。


あわぎんホールの木偶人形達も勢揃いし、展示風景を一枚撮影させてもらいました。
オリジナルの展示スペースに並べられた人形達は、独特の迫力があります。

ちなみに、右隅に写っている人形「おゆみ」は、当館の資料です。



当館の2枚看板ともいえる「お七」と「八重垣姫」の人形は、展示室入口で来館者を出迎えるかたちで、展示されるようです。

LED照明の光を利用して、人形達の表情が変化していきます。さすが現代アート作品の表現方法だなと感心しました。



見る人によっては、ビジュアル系バンドなどのライブ会場の雰囲気を想像する方もいるかもしれませんね・・・。


さきほど右隅に写っていた「おゆみ」さんは、ただひとり床に展示されております。

実は、「おゆみ」さんが向いている方角には、実の娘である「おつる」ちゃんが展示されており、母親と娘が見つめ合っている構図となっております。(展示スペースの関係で、写真が撮れませんでした)


人形浄瑠璃の木偶人形と光が融合した展示は、これまでにない発想かと思いますので、ぜひご見学ください。

~     ~     ~

たほりつこ退任記念展「小さな光の森」
会期:平成29年10月5日~10月19日
時間:10時~17時
会場:東京芸術大学大学美術館 展示室1・2

~     ~     ~


【学芸員 菅野】

2017年8月19日土曜日

博物館実習の記録(初日)


8月19日(土)から25日(金)まで、博物館実習を実施しました。

今年は、四国大学の4年生2名を受け入れました。

【初日の実習内容】
 資料館の概要について(座学)、館内見学、定期公演の会場設営・司会進行

 実習生には、徳島が誇る伝統芸能「阿波人形浄瑠璃芝居」の魅力を学んでもらうため、実習では定期公演の舞台設営と鑑賞を取り入れています。

 今年から、上演前に演目「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」の解説を課題の一つに組み込みました。

 徳島在住ながら人形浄瑠璃芝居を一度も見たことがない人も大勢います。実習生には、人形浄瑠璃芝居の魅力を発信していける人材の1人に成長していってもらいたいものです。

 実習初日ということもあり、緊張した面持ちでしたが、何とか司会という大役を立派にこなしておりました。


【学芸員 菅野将史】

2017年8月12日土曜日

夏休みの自由研究にご来館頂きました


2017年8月11日、吉野川市の鴨島小学校の生徒さんが、当館へ夏休みの自由研究のために来館されました。


人形浄瑠璃をテーマに研究をしたいということで、文化財展示室の資料を中心に解説しました。


付き添いできたお父さんも熱心に解説を聞いてくれています。


生徒さんは、人形浄瑠璃の研究テーマを決めるために、人形師や人形の頭(かしら)の特徴について調べています。なかなか鋭い質問もしてくれていたため、立派な自由研究ができあがるといいですね。

(撮影協力・掲載許可をいただき、ありがとうございます)

(学芸員 菅野 将史)

2017年5月23日火曜日

堀江北小学校5年生来館


鳴門市の堀江北小学校5年生が社会科見学のため来館しました。
松茂の大部分は、干拓でできた土地のため低地です。低地の暮らしの単元でお悩みの、先生方はぜひ当館をご利用ください。



まずは、研修室で四国を東側から撮影した衛星写真を使いながら、地形についての学習です。四国の約80パーセントが山地なのが、写真からもなんとなくわかるかと思います。



常設展示室での見学です。
第二室戸台風の頃を再現した茶の間で流れる映像を見学中です。
映像では、江戸時代から昭和の頃までの災害を学ぶことができます。


町文化財保護審議会委員のみなさんにも、解説ボランティアとして活動していただきました。


時間が余ったので、徳島が全国に誇る伝統芸能「阿波人形浄瑠璃」の人形を展示している文化財展示室も見学しました。
やはり、「お七さん」は大人気です。



【学芸員 菅野】

2017年5月18日木曜日

東みよし町昼間小学校遠足


平成29年5月12日(金)、東みよし町立昼間小学校5年生の子どもたちが来館してくれました。

徳島県が誇る伝統芸能「阿波人形浄瑠璃」を学ぶため、資料館の文化財展示室を中心に見学しました。

人形浄瑠璃に関するクイズにも積極的に答えてくれて嬉しかったです。

体験用の人形「おゆみさん」を操り、目を動かしたりすることで人形の仕組みを学んでもらいました

短い時間でしたが、主遣いを体験した子どもたちは、満足そうでよかったです。



(学芸員 菅野将史)



2017年3月18日土曜日

未来へ紡ぐ“OUR(あわ)の水”シンポジウム参加記


少し前のことになりますが、3月13日(月)、徳島県主催の「未来へ紡ぐ“OUR(あわの水”シンポジウム」で、
取組発表をしてきました。

このシンポジウムは、平成28年12月22日に公布された、「徳島県治水及び利水等流域における水管理条例」を、
県民の方々に周知していくことを目的に開催されました。

*     *     *

はじめに条例愛称募集の表彰式です。

最優秀作品
「未来へ紡ぐ“OUR(あわ)の水”」(三好市立東祖谷中学校1年生の作品)
優秀作品
「あわみず管理条例」(徳島文理高等学校3年生の作品)
「とくみず安心条例」(阿南工業高等専門学校1年生の作品)

いずれの作品も、「徳島」「阿波」「水」といったキーワードを使って親しみやすい愛称ですね。

恥ずかしながら、最優秀作品の愛称がシンポジウムのタイトルに採用されていたことを参加して初めて気がつきました。

〜     〜     〜

気象予報士の菊池真以さんの基調講演です。
タイトル「気象災害から身を守る 〜天気予報を活用しよう〜 」

気象情報や天気に関する用語をクイズ形式で紹介されていたため、とても分かりやすい講演でした。

クイズで出題された問題ですが、天気予報で「夕方」と言われたら何時をさすかわかりますか?



そして、いよいよ私の出番です。


講演の内容は、資料館の展示テーマのひとつである「水とたたかう松茂の人々」を題材に、過去から現在までの松茂が水とたたかってきた事例を紹介しました。

途中パソコンの不具合などで、あたふたしてしまった場面もありましたが、なんとか報告を終えることが出来ました。



続いて、徳島文理高等学校郷土研究部前顧問の岡山真知子さんと教え子の岩朝さんの「吉野川下流域の高地蔵は語る」です。


郷土研究部の皆さんは、高校生ながら県内にある高地蔵を網羅的に調べ、研究報告書も丁寧にまとめられており、感心させられました。


歴史に興味を持ち、将来的に学芸員や歴史研究者を目指す生徒が一人でも増えたらと、思うばかりです。



最後には、短い時間でしたがコーディネーターを務めた徳島大学の武藤教授と各報告者で意見交換も行い有意義な時間を過ごすことができました。


※講演の様子などの風景については、発表の都合上ございません。ご了承ください。

(学芸員 菅野将史)