2009年9月12日土曜日

「古文書講座」再開


 8月中、休講していた「古文書講座」を今日から再開しました。1日2講座(午前1講座、午後1講座)を、2週に1回のペースで、年間20回開講します。

 午前中がゼミナール形式の「輪読コース」で、受講生8名が交代で受け持ち箇所を解読します。中級者~上級者向けです。

 今は、明治30年代の住吉新田に関する古文書(『跡書帳』)を読んでおり、読了までには、まだまだ日数がかかりそうです。

 午後は「座学コース」(写真)で、私が解読文を板書しながら解説をします。初心者~中級者向けコースで、11名が受講しています。

 今日から、近世後期の身分規制に関する徳島藩の「御触れ」を読んでいます。今日(初回)が服装規制に関する条項で、次回が博打禁止に関する条項、その次が旅行(四国遍路)規制に関する条項、最後が他国産品の購入規制に関する条項です。

「古文書講座」座学(2009年9月12日)

 受講生の皆さんは熱心で、時になかなか鋭い質問があります。講師としては、瞬時に古文書を読み解く力が求められます。

 自分の解読力・分析力を維持するためにも、古文書講座は永く継続して開講したいと思います。

(主任学芸員 松下師一)