2010年12月20日月曜日

いまどきの「無形民俗文化財」

 
 一昨日(18日)の夜、徳島市立体育館の前を車で走ると、とても美しいLEDの「光のオブジェ」が飾られていました(徳島市体育振興公社の「夢ナリエ・城内 メモリアル2010」)。徳島県内に本社を置くN社が「青色発光ダイオード」の量産化に成功して以来、LEDはわが徳島県の地場産品の感があります。

 で、下記の2枚の写真をご覧ください。いずれも松茂町指定無形民俗文化財「二上り音頭と回り踊り」の様子を写した写真です。



 上の写真は、5年ほど前の様子です。



 そして、この写真は昨年(2009年)の様子です。お気づきですか。

 そうなんです。なんと櫓の装飾にLEDが導入されたのです。

 下記の写真は今年(2010年)の様子ですが、やっぱりあります“万国旗 with LED”!



 いまどきの「無形民俗文化財」は、ちょっとずつ装飾を変化させていると云うところでしょうか。

 ただ、文化財指定の本旨である「二上り音頭」と「回り踊り」の技芸は、変わらずに(変えずに)伝承していただきたいとお願いします。

(主任学芸員 松下師一)