2011年8月5日金曜日

『町誌』続編第三巻の見どころ・読みどころ(2)

 
☆巻頭特集「地域小史」~50年の歩み~について☆

本誌は『続編(第一巻)』以後、直近10年間の歴史を採り上げることを慣例としており、今回も平成11年度から同20年度までを採り上げている。しかしながら、本誌は「松茂町制施行50周年記念事業」の一環として刊行されることから、巻頭に、地域の「50年史」を特集することとした。

 この50年間は大変革の時代であり、世界史の視点から観ても、人類5000年の継続的発展を一挙に超えて、新しい文明を創出したほどの特別な「時代」である。これは個人的な見解ではあるが、決して過言ではないと信じる。東西対立の解消、石油エネルギーと原子力エネルギーの活用、輸送の大量・高速化、車社会、人類の宇宙への進出、テレビと携帯電話の普及、生体移植、等々の状況が出現した。

 このような状況の中で、日本もわが松茂町も大きく変貌・発展した。その状況を地域ごとに、鳥瞰的風景、土地利用、人口、産業構造、人事、特色ある出来事、住民感情などに即して考察したのが、町内12地域の「50年史」、=(イコール)「地域小史」である。

 「地域小史」を編さんするにあたって、オーラルヒストリーの手法による取材(インタビュー取材)は極めて有効であった。当事者の証言には説得力があり、多くの示唆に富んでいた。その一部は、特集中に「いんたびゅー」として掲載してある。

(前・町誌編さん主任 笹田博之)

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