2010年11月8日月曜日

宮島 金刀比羅さんのお祭り(2)

 
 土曜(11月6日)の夜、宮島の金刀比羅さんで白い木馬を発見して、「???」と思いながら帰ろうとすると、大鳥居の前で祭の世話役らしき人が「明日、宝物の公開があります。どなたでもご覧になれますから、見に来てくださいね。」と声をかけてくださいました。

 「おっ!宝物とはラッキー、明日、必ず観よう!」と決心し、その夜は帰宅しました。

 夏のサイクリング途中の「大松遺跡現地説明会」といい、この宝物公開といい、時には近所を散策してみるものですね。驚きの発見があります。

 そして日曜日、さっそくやって来ました。午前10時、参道のお店も営業開始ですね。



 鳥居に貼られたポスターによると、公開資料は「宮嶋金比羅絵巻物」と「祭礼絵巻関連史料」とのこと。ワクワクしますね。



 境内にある展示会場の「宮島会館」です。隣の巨大な常夜灯が、往時の阿波藍商人の財力・隆盛と、金刀比羅神社の繁栄を偲ばせます。



 会場内に入ると、まず手前側に、「明暦第三丁酉歳」(1657年)の年記がある「縁起」1巻と、関連史料2巻が展示されています。



 奥側に、「縁起」とほぼ同時期に作成されたと考えられる極彩色の「絵巻」1巻がありました。すばらしい!



 聞けば、近年、関係者の家から発見され、すぐさま先月22日に徳島市文化財に指定されたとのことです。納得です。

(主任学芸員 松下師一)