2011年11月8日火曜日

全史料協大会(前橋市・高崎市)に参加しました【6】

  
 午後からは、図書館からほど近いホール「高崎シティギャラリー」(下記の写真)に移動しました。記念コンサートと記念公演、総会が開催されます。



 昼食の弁当を食べながら原稿に取り組んでいた私は、ついつい執筆に夢中になり、ホールへの移動が遅れてしまいました。そ~っと、扉を開けて会場に入ると、もう記念コンサートは始まっていました(途中入室ごめんなさい)。



 そして、アンコール演奏も終わり、いよいよ私が楽しみにしていた記念公演の開始です。講師の入場とともに会場は大きな拍手に包まれ、知的ではありますが、どこかエネルギッシュな雰囲気が感じられました。

 講師は、会場のある高崎市を選挙区とする代議士で、元・内閣総理大臣の福田康夫氏です。福田元首相は、現用公文書はもちろん、学術的価値の認められる歴史的な公文書を保存する「公文書管理法」を推進し、議連会長として、また内閣総理大臣として、法律の成立に尽力された大功労者です。



 語り口は、小泉内閣の官報長官(スポークスマン)時代と同じで、真面目な話を淡々と話した後に、少しジョークを付け足します。



 ①アメリカの公文書館に感動したこと、②「公文書管理法」と「消費者庁」を福田政権~麻生政権で実現したこと、③耐震偽装問題と年金問題がそのきっかけであったこと、④今年、日中の近代史料を保存活用する活動に携わっていること、等々をお話されました。

 中でも②と③の話は印象深く、ベテラン政治家による「政治主導」の具体像を垣間見た気がしました。



 記念公演の後は「総会」です。しかし、私は翌・金曜日に予定があるため、程なく途中退席して松茂町へ帰らねばなりません。



 結局、「総会」の前半だけ出席して、やむなく会場を後にしました。



 高崎駅から乗車した帰りの新幹線も、2階建てタイプの「MAXとき」でした。行きは1階の自由席に乗ってしまい、窓からの眺めが防音壁に遮られたので、帰りは思い切って2階の指定席にしました。窓から関東平野の夕焼けを眺めることもできたし、東京に近づく頃にはビル街の夜景も見られたし、なかなか良かったです。



 施設見学、研修会、記念公演、ポスターセッション、専門用品デモなど、やはり全国大会へ行くと知的刺激が溢れています。この2日間、前橋市・高崎市で得た知識を、これからの業務にしっかりと活かしていきます。

(主任学芸員 松下師一)