7月18日の「大松遺跡」現地説明会の途中、ふと、北西方向に茂みがあるのに気づきました。
何だか、曰くありげな茂みです。
近づいてみると墓地で、石造の立派な「近藤家墓所」の標柱もあります。
古くなってちょっと痛んでいましたが、「近藤家墓所」の解説板もあります。
江戸時代に大松村の庄屋を努め、井組(近世後期の第十堰の水利組合)の要職も努めた近藤家歴代の墓所とのこと。なるほど、県立文書館に近世文書が納められている中財家も、庄屋・近藤家の系譜であったのかと、しばし感心しました。
でも、何より驚いたのは、下記写真の石版です(撮影の都合上、かなり斜めになっています)。近代の近藤家から台湾の製糖事業で活躍した偉人が出たことも初見で驚きましたが、なによりその妻が松茂町長原の人であったことに驚きました。いやぁ~、まだまだ知らないことが多いですなぁ。
マイカーで走ると速くて快適ですが、時には自転車でゆっくり出かけるのも、いろいろな出会いと発見がありますね。
(主任学芸員 松下師一)