2011年6月6日月曜日

久々、東京にて(3)

 
 5日の午後は、豊島区内某所へ移動し、人形浄瑠璃研究でたいへんお世話になっているW大学のK先生とお会いしました。

 地方における浄瑠璃本関係の資料調査のこと、博物館・図書館のこと、東北の被災のこと(K先生は福島県のご出身です)など、様々な意見交換をしました。また、K先生の近著「浄瑠璃本のベストセラー」(『文学』第12巻・第2号、岩波書店、2011年3・4月号)の抜き刷りを頂戴し、粗々、概略をお聞かせくださいました。今日、全国に残る浄瑠璃本を外題(作品)別に数量的に集計し、その多少をランキング化した労作です。1か月を目処に精読して、疑問点などお尋ねしたいと思います。

 ところで、K先生お薦めの洒落た喫茶店でお会いしましたが、さすが東京、徳島の喫茶店とは決定的に違うところがありました。それはなんと言っても、ノートパソコンを持ち込み執筆する人の多いこと。日曜の昼下がり、店内そこかしこで資料を見ながらキーボードを叩いている人がいます。感心しました。

(主任学芸員 松下師一)