2010年2月7日日曜日

徳島県立文書館「歴史講座」講師


 2月7日(日)の午後、徳島県立文書館の「歴史講座」で、ゲスト講師として2時間の講演を行ってきました。講演タイトルは、「近世後期吉野川中下流域における治水利水」です。

 県立文書館で開催中の展示「暮らしの中の吉野川」にちなんだ講座で、地域柄もあって松茂町歴史民俗資料館学芸員の私に、ゲスト講演のお呼びがかかったのです。

 講演内容は、下記のように全体を5つのテーマに分けました。

  1. はじめに(「開発」と「水不足」)
  2. 真水を求めて ―「第十堰」と農業生産 ―
  3. 干拓をめぐるトラブル ―「悪水吐一件」と「御海老」―
  4. 徹底した「訴願闘争」と地域(阿波国下郡)の特性
  5. むすびにかえて(地域史研究のおもしろさ)
 15年ほど昔に取り組んでいた「松茂の治水・利水」の研究に、最近の関心事である「近世の地方行政」の話題を付け加えてみました。まあまあ、うまくまとめられたとは思うのですが、聴衆の皆さんはおもしろかったのでしょうか。また、感想を聞いてみたいと思います。

(主任学芸員 松下 師一)