2011年1月16日日曜日

論集『生業から見る地域社会』の紹介

 
 すでに何度も「学芸員の研究」に記していますが、徳島地方史研究会の創立40周年記念論集『生業から見る地域社会 - たくましき人々 -』(教育出版センター〔徳島〕刊)が刊行され、私(松下学芸員)の論文(いや、研究ノートかな?)も掲載されました。全9編の論文の内のひとつです。

 下記に全9編の執筆者と掲載論文名を紹介します(掲載順)。

  • 中村 豊(徳島大学)「吉野川流域における農耕文化の成立と展開 - 畑作文化の形成 -」

  • 石尾和仁(徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)「山村の生業と山口祭 - 資源維持慣行としての「祈り」-」

  • 日野善雄(吉野川市西麻植教育集会所)「近世後期の鮎喰川流域の「所請」制度について」

  • 羽山久男(元・日和佐高校)「幕末期の阿波国美馬郡半田口山と三好郡加茂組六ヶ村・祖谷山落合名との山論について」

  • 小橋 靖(鳴門市教育委員会)「塩田面積や塩生産高等からみた徳島県の塩業 - 塩田の発祥から廃止まで -」

  • 森本幾子(広島大学)「明治前期の徳島船場肥料問屋と北前船 -「日記」「書翰」にみる山西家徳島支店の肥料取引 -」

  • 松本 博(『由岐町史』監修者)「漁村における共同と連帯 - 東・西由岐浦史料にみる -」

  • 佐藤正志(摂南大学)「一九三〇年代における農家副業の展開と農村女性の組織化 - 那賀郡の藁工品生産と「愛農婦人会」を中心に -」

  • 松下師一(当館)「人形浄瑠璃芝居一座の経営 - 上村源之丞座の近代史へのアプローチ -」

 以上です。

 「ぜひ読んでみたい」「購入したい」という方は、お近くの書店で、書名・出版社名と ISBN番号978-4-905702-57-3 を告げて注文してください。定価2,800円(税別)です。

(主任学芸員 松下師一)