2009年8月21日金曜日

喜来小学校で「回り踊り」教室

喜来小学校で「回り踊り」教室
 今日(8月21日)は、松茂町立喜来(きらい)小学校の登校日でした。3年生・4年生の2時間目は、町指定無形文化財「回り踊り」教室の時間です。8月23日の「二十三夜」で、櫓の周囲で輪になって、「二上り音頭」に合わせて踊る「回り踊り」ですね。これを喜来小学校では、地域に伝わる“喜来の踊り”として学習し、9月中旬の運動会で発表しています。

 担任の先生方の他、地元「二上り音頭保存会」から7名の踊り手がゲストティチャーとして参加し、教室の始まりです(写真)

 昨年の経験がある4年生はスムーズに踊り始めましたが、今日がはじめての3年生は“ちんぷんかんぷん”で、なんとも練習になりません。そんな時、校長の杉村先生が、とまどう3年生の輪の中に、慣れた4年生を引き込んでいきます。さすがベテラン教師、さすが校長先生! お兄さん・お姉さんの踊りを見た3年生が、次々と見よう見まねで踊り始めました。

 教室(45分間)の終わり頃には、3年生も何となく格好になっていました。

 今後も練習は続きます。運動会の日には、きっと上手にできるでしょう。

 伝統芸能にとって“後継者難”が全国共通の課題ですが、地元小学校の地域学習と連携した「回り踊り」は、うまく後継者育成ができているように思います。きっと明後日の「二十三夜」にも、多くの小学生が踊り手として参加してくれることでしょう。

(主任学芸員 松下師一)