昨日(8月18日)の夜、松茂町中喜来の呑海寺(臨済宗)へ出かけました。当地に伝わる「二上り音頭」(町指定無形民俗文化財)の練習を取材し、あわせて音頭出し・三味線のビデオ映像を撮影しました。
「二上り音頭」は、旧板野郡域に伝わる「浄瑠璃くずし」の一種で、太棹三味線に合わせて音頭出しが浄瑠璃の台詞(せりふ)を語ります。太棹三味線の「二の糸」を半音上げて演奏することから、こう呼ばれるようになりました。
昨夜、撮影した外題は、「布引の滝」「義経千本桜」「朝顔日記」でした。8月23日夜の本番(「二十三夜」と呼ばれる)では、呑海寺の庭に組んだ櫓の上で音頭を出し、その周囲を踊り手たちが「回り踊り」をします。
本番のようすも、ぜひビデオ撮影したいと考えています。
(主任学芸員 松下師一)