今年の夏、加賀須野橋(開閉橋)の新橋(昇開橋)が完成しましたが、実は私、一度も開いたシーンを見たことがありませんでした。
ところが、12月8日の月曜日(資料館は休館で休みの日です)、私用で通行したところ、「開いている!!」のです。初めての体験でした。
上流側から貨物船が加賀須野橋に近づいてます。
吊り上げられた道路の下を、貨物船が通過します(上の写真をよく見てください。車の前に貨物船の操舵室が写っています)。この間、自動車はひたすら待ちます。
船が通過後、道路部分がエレベーターのように降りてきました。
お~お、ほとんど降りましたね。やがて車の通行が再開できます。なお、使用されなくなった跳ね上げ式開閉橋は、現状、解体されずに新橋の下流側に残っています。今後解体されれば、当館(松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館)常設展示室の模型が、往時の姿を留めることになるでしょう。
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さて、巡り合わせとは不思議なもので、半年間、開閉の場面に全く出合わなかったのに、その日の夕方4時にも、開閉の場面に巡り会いました。1日に2回とは、びっくりです。
(主任学芸員 松下師一)