昨日(10月31日)、第25回国民文化祭・おかやま2010、美作市の「大道芸・人形劇フェスティバル」に行ってきました!
自分なりに国文祭(人形劇)との関わりをまとめてみると、・・・
- 第19回 福岡県筑紫野市、視察員
- 第20回 福井県松岡町、視察団の随行員
- 第21回 山口県光市、視察団の随行員 兼 引き継ぎセレモニーの進行係
- 第22回 わが徳島県松茂町、主催事務局担当者として必死の2日間(準備は3年間)
- 第23回 (1回休み ※ 茨城県の国文祭は、人形劇部門なし)
- 第24回 静岡県磐田市、劇団関係者として人形浄瑠璃芝居の裏方
そして、今回、はじめて一般のお客さんとして、日帰り家族旅行で人形劇を見に行きました。以下、リポートです。
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朝5時30分に自宅を出発、途中2回休憩するも、神戸淡路鳴門道→山陽道→播但連絡道→中国道→鳥取道と、どれも空いていて朝9時前に会場に到着。
まだ準備中のようですが、模擬店もいっぱいで、「祭(まつり)」感は盛り上がっています。昨年の新型インフルエンザ対応(磐田市ではイベント自粛の余波で屋外に人がいなかった)は嘘のようです。
早速、「人形劇団ころりん」(大阪府)の公演会場へ。ちょっとお客様は少なかったですが、うちの息子には大受けでした。何かツボに入ったらしく、一日中、「最後の○○○おもしろかったなぁ~」と言っていました。
引き続き、
「むすび座」(プロ/名古屋市)の会場へ移動。1時間もあるので大きな作品かなと思いきや、
小さな作品の2本立てでした。最初の1本目は、往年の「できるかな」、最近の「ピタゴラスイッチ」的な作品で、台詞がないので乳幼児から楽しめるものです。以前、鳴門市の保育所のフェスに「むすび座」を紹介したことがあるのですが、たぶん、こんな作品を上演してくれたと思います。これならば、乳幼児にもOKですね。安心しました。2本目は、人形劇に定番の「さるかにばなし」。素直におもしろかったです。ざっと200名ぐらいのお客様でしたが、みんな笑っていました。
美作市では大道芸フェスと同一開催なので、大道芸的な味わいの作品をチョイスされたのかも知れませんが、せっかく「むすび座」を呼ぶのなら、もうちょっと上の年齢層向けの大きな作品でもよかったと思います(ちょうどよい広さの会場もありましたしね)。
そして松茂町から出演の「影絵劇団はなほな」の会場へ。会場配置の都合上、屋外の賑わいが集客に繋がりにくいのがネックです。でも、そこそこお客様が入った時点で開演!
まあ、「影絵劇団はなほな」は、安心して観劇できます。第22回国民文化祭(わが徳島県松茂町)で誕生した劇団が、みんなの頑張りで継続し、第24回(静岡県磐田市)、第25回(岡山県美作市)と出演していることを、関係者の一人として、本当に誇らしく思います。なお、12月の
「まつしげ人形劇フェスティバル2010」では、19日(日)に“新作”を午前と午後の2回公演します。ぜひ観に来てくださいね。
で、終演して外へ出ると、「ひぇ~」、土砂降りの雨。
なんとか仮設テントで模擬店のメニューをいただき昼食にしましたが、お客様はどんどん帰っていきます。「こりゃ、模擬店は赤字じゃないか?!」と心配です。私が担当した第22回国文祭の時、模擬店の赤字防止に苦労したことが脳裏をよぎりました。でも、息子はテント下で行われた腹話術に見入っていました。「おとうさん、あの人形、電池が入っとんのか?」と好奇心満々です。
(主任学芸員 松下師一)