2009年9月11日金曜日

今、取り組んでいる研究(1)

上村源之丞家文書(近代)
 昨年(2008年)の1月から、淡路人形浄瑠璃資料館(南あわじ市)寄託の引田家文書の調査・研究をしています。

 引田家は、徳島藩一の人形浄瑠璃一座・上村源之丞座のオーナー家で、近世・近代の資料が相当程度残っています。私はそれら資料の中から、近代文書(写真)に絞って調査・研究することにしました。

 調べてみると、上村源之丞座の資産形成や投資、淡路島外(大阪・神戸・徳島)での劇場経営など、なかなか興味深い史実がわかってきました。すでに昨年度(2008年度)の徳島地方史研究会「公開研究大会」や、今年6月の鳴門史学会「月例会」で中間報告したところです。

 今は、徳島地方史研究会40周年記念論集『阿波・歴史と民衆 Ⅳ』への投稿を目指して、論文(試論)を執筆中です。

(主任学芸員 松下師一)