2019年8月12日月曜日
阿波学会総合学術調査に参加してきました
2019年8月10日(土)、阿波学会総合学術調査(古文書班)で海陽町立博物館に収蔵されている古文書の調査に参加してきました。
江戸時代にいわゆる「くずし字」で書かれた古文書の一部です。内容は、土地を譲る時に書かれた証文です。
大正または昭和の役場職員が、江戸時代の租税関係史料や検地帳などを編綴した形で、保存管理されていました。
この地域では、当時から古文書をアーカイブズとする認識があったことが窺えます。
古文書を簿冊にしてまとめてしまうことは、資料保存の視点からは若干唸らされますが、散逸してしまうよりは後世に受け継がれていくことが何十倍も大事なことであります。
1日だけの参加でしたが、普段訪れることのない徳島南方地域の歴史の一端を学ぶことができ、有意義な調査でありました。
2019年7月4日木曜日
文化財パトロールを開催しました
6月29日(土)に、松茂町文化財保護審議会委員と町民のみなさんと一緒に、豊久地区・豊中地区・豊岡地区・長原地区の文化財のパトロールを実施しました。
はじめて参加される方からは、「町内にこんな石碑があるのを知らなかった」、「永年松茂に住んでいるが、はじめて来る神社だ」といった声もあり、文化財パトロールをしながら、新発見もありました。
町内には、江戸時代に干拓事業によって開発された土地が多いため、紀伊水道沿の地区には新田開発の歴史を刻んだ石碑が多く遺っています。
これからも、地域の皆さんと一緒に文化財の保護・啓発に努めていきたいと思います。
文化財パトロールは、定期的に行っておりますので、参加をご希望の方はぜひ当館までご連絡ください。
2019年5月4日土曜日
当館の資料が掲載されました
四国電力株式会社の広報誌『ライト&ライフ』5月号に、当館常設展示室の「大凧(通称:わんわん凧」が掲載されました。
表紙は、愛媛県東温市と久万高原町にまたがる皿ヶ嶺です。標高1,278mで、1年を通して四季折々の植物を観賞することができるそうです。(本誌紹介文より)
「大凧(通称:わんわん凧)」は、明治から昭和にかけて、松茂町や鳴門市周辺の集落が、競いあって作った大凧です。
常設展示室にある「大凧」は、松茂の村浦であった中喜来(なかぎらい)・向喜来(むこうぎらい)・長岸(ながぎし)で作られた大凧のレプリカです。
村浦ごとに特徴的なデザインが描かれ、多い時には230枚の大凧が揚げられていました。
今では大凧競争も見かけなくなりましたが、当館の迫力ある大凧をぜひご覧にお越しください。
四国電力広報誌『ライト&ライフ』ホームページ
https://www.yonden.co.jp/cnt_landl/
2019年2月16日土曜日
2019年2月10日日曜日
藍サミット2019in徳島参加してきました
2019年2月9日、徳島市ふれあい健康館で開催された「藍サミット2019in徳島」(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/sangyo/nogyo/5024641)に参加してきました。
エントランスには、徳島県内で藍産業を行っている各企業・大学などのブースが設けられ来場された方と交流し「阿波藍の魅力」「藍産業の振興」をアピールしていました。
サミットでは、まず京都で江戸時代から続く染屋「染司よしおか」の5代目当主である吉岡幸雄氏による基調講演が行われました。
吉岡氏は、「植物染」を専門に日本の伝統色の再現に取り組まれており、染色の歴史や自身の体験を語られ、染師として「染め物文化の再興」を願っていることが伝わってきました。
その後、事例発表や各県・地域の取り組みが紹介されました。
パネルディスカッションでは、藍師新居修氏や東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムを考案したアーティスト野老朝雄氏らが、生産者・商品開発者・芸術家の視点から「藍の魅力」「可能性」などについて報告されていました。
パネルディスディスカッションの中で、
「オリンピック終了後に、どんなアピール・継承活動をしていくのが重要」
「藍染めが脚光をあびているが、それにあぐらをかいていてはいけない」
といった内容の発言がとても印象深かった。
今回のサミットでは、藍生産者・藍染関係者・藍産業に関わる方が全国各地・海外から来場し議論・交流を行っていた。
個人的な意見ではあるが、江戸時代に隆盛を極めた「阿波藍」について学芸員・歴史研究者などの視点からの報告がなかったのが残念である。
※講演内容などについては会場内撮影不可であったため、ご了承ください。
エントランスには、徳島県内で藍産業を行っている各企業・大学などのブースが設けられ来場された方と交流し「阿波藍の魅力」「藍産業の振興」をアピールしていました。
サミットでは、まず京都で江戸時代から続く染屋「染司よしおか」の5代目当主である吉岡幸雄氏による基調講演が行われました。
吉岡氏は、「植物染」を専門に日本の伝統色の再現に取り組まれており、染色の歴史や自身の体験を語られ、染師として「染め物文化の再興」を願っていることが伝わってきました。
その後、事例発表や各県・地域の取り組みが紹介されました。
パネルディスカッションでは、藍師新居修氏や東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムを考案したアーティスト野老朝雄氏らが、生産者・商品開発者・芸術家の視点から「藍の魅力」「可能性」などについて報告されていました。
パネルディスディスカッションの中で、
「オリンピック終了後に、どんなアピール・継承活動をしていくのが重要」
「藍染めが脚光をあびているが、それにあぐらをかいていてはいけない」
といった内容の発言がとても印象深かった。
今回のサミットでは、藍生産者・藍染関係者・藍産業に関わる方が全国各地・海外から来場し議論・交流を行っていた。
個人的な意見ではあるが、江戸時代に隆盛を極めた「阿波藍」について学芸員・歴史研究者などの視点からの報告がなかったのが残念である。
※講演内容などについては会場内撮影不可であったため、ご了承ください。
2019年2月5日火曜日
郡文審連調査研究報告・現地研修会参加記
2019年2月5日(火)、藍住町コミュニティーセンター町民シアターで開催された板野郡文化財保護審議会連絡協議会調査研究報告・現地研修会に、町文化財保護審議会委員のみなさんと出席しました。
調査研究報告・現地研修会は、板野郡5町が隔年交代で担当して実施しいます。
今年度は藍住町の事例報告です。
調査研究報告では、
藍住町文化財保護審議会委員の島田英明氏が「建造物の調査と保存修理について」という演題で、藍住町に遺る犬伏家住宅について建物調査の報告がされました。
犬伏家は、江戸時代に組頭庄屋・庄屋・五人組を務め製薬業を営んでいた家である。
島田氏の報告では、建物調査時におけるポイントや歴史的建造物の価値・保存修理の目的などが端的にまとめられており、建物調査を今後行う上で参考となるものであった。
次に、藍住町教育委員会の重見髙博氏が「藍住町指定有形文化財『正法寺本堂』の修復について」という演題で、藍住町矢上地区にある正法寺の本堂修復についての概要説明が行われた。
現地研修会では、重見氏から報告のあった正法寺を訪れた。
藍住町指定有形文化財である本堂の修復については、藍住町指定有形文化財(建造物)の修理基準に則り修復が行われ、使える部材は再使用し修繕不可能な部材については、旧来のものと比較し日本農林規格に適合した材料を使用したとのことである。
【正法寺】
正法寺は、徳島藩初代藩主蜂須賀至鎮の夫人敬台院が再興したと伝え、旧寺号は正観寺とも言った。もとは臨済宗であったが寛永年間(1624~1644)に蜂須賀氏の命で法華宗に転じせしめた。本堂の仏壇回りにも蜂須賀の散見できる。(研修会配付資料より抜粋)
民家は人が住まないと劣化が急速に進むため、保存管理が難しい側面をもっている。
今回の調査研究報告・現地研修会を受けて、松茂町内に残る有形文化財(建造物)の保存活用に活かしていきたい。
2018年5月9日水曜日
『博物館研究』5月号に当館が掲載されました。
公益財団法人日本博物館協会が発行している『博物館研究』(Vol.53 No.5 通巻599号/平成30年4月25日発行)に、四国支部情報として当館の記事が掲載されました。(https://www.j-muse.or.jp/03books/ms.php)
「地域に根ざした資料館の取り組みについて」というテーマで、施設紹介や近年開催した企画展・教育事業の成果と課題について執筆しておりますので、ご興味のある方は、ぜひご一読ください。
今後も、当館では、世代に関係なく参加できる講座の開催や、地域コミュニティー活動の活性化を図っていき、さらなる地域に根付いた資料館を目指していきたいと思います。
【学芸員 菅野】
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