2019年2月9日、徳島市ふれあい健康館で開催された「藍サミット2019in徳島」(https://www.pref.tokushima.lg.jp/jigyoshanokata/sangyo/nogyo/5024641)に参加してきました。
エントランスには、徳島県内で藍産業を行っている各企業・大学などのブースが設けられ来場された方と交流し「阿波藍の魅力」「藍産業の振興」をアピールしていました。
サミットでは、まず京都で江戸時代から続く染屋「染司よしおか」の5代目当主である吉岡幸雄氏による基調講演が行われました。
吉岡氏は、「植物染」を専門に日本の伝統色の再現に取り組まれており、染色の歴史や自身の体験を語られ、染師として「染め物文化の再興」を願っていることが伝わってきました。
その後、事例発表や各県・地域の取り組みが紹介されました。
パネルディスカッションでは、藍師新居修氏や東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムを考案したアーティスト野老朝雄氏らが、生産者・商品開発者・芸術家の視点から「藍の魅力」「可能性」などについて報告されていました。
パネルディスディスカッションの中で、
「オリンピック終了後に、どんなアピール・継承活動をしていくのが重要」
「藍染めが脚光をあびているが、それにあぐらをかいていてはいけない」
といった内容の発言がとても印象深かった。
今回のサミットでは、藍生産者・藍染関係者・藍産業に関わる方が全国各地・海外から来場し議論・交流を行っていた。
個人的な意見ではあるが、江戸時代に隆盛を極めた「阿波藍」について学芸員・歴史研究者などの視点からの報告がなかったのが残念である。
※講演内容などについては会場内撮影不可であったため、ご了承ください。