2010年7月17日土曜日

「発見!ふるさとの伝統文化」(1)

 
 続けざまに更新しています。

 ちょっと前(7月4日)の話ですが、県教育委員会主催の「発見!ふるさとの伝統文化」の開講式で、町指定無形民俗文化財「二上り音頭」の紹介をしてきました。

 7つもの無形民俗文化財保存団体がプレゼンをしたのですが、私の話より前に登場した4団体は、いずれも実演でびっくりしました。



 上の写真は、船津太刀踊保存会(海陽町〔旧・宍喰町〕)の実演です。



 これは中山盆神踊保存会(那賀町〔旧・鷲敷町〕)が実演している写真です。



 そして、二上り音頭保存会(松茂町)の時間では、私がスライドとビデオを利用して、その歴史と昨年の練習・実演の様子を紹介しました。

 実演無しだったので、ちょっと心配でしたが、受講生の反応は結構よかったと思います。8月29日(日)のCコース第6回講座で、今度こそ実演がありますから、受講のみなさん楽しみにしていてください。


(主任学芸員 松下師一)

ひさびさ更新&人形芝居公演&中学生の練習参加


 しばらく更新が滞っておりました。連日、『松茂町誌』の原稿執筆と、編集作業に追われていたためです。他にも、複数の依頼原稿を抱え、四苦八苦しておりました。

 で、今日は午後から、しばし原稿執筆の手を休めて、イベントの手伝いをしておりました。3か月ぶりに開催した人形浄瑠璃芝居の「定期公演」です(5月・6月は休演でした)。

 おなじみ、ふれあい座による「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」でしたが、近所の福祉施設の方々にご観劇いただき、たいへん喜んでいただきました。最前列で涙している方もあり、「よかった。」とのことでした。芝居を観て、幼いころの情景などが回想されたのだろうと思います。

 また、公演終了後は、中学生2名を交えて人形浄瑠璃芝居の練習をしました。熱心な中学生の取り組みに、指導したふれあい座のベテランたちも喜んでいました。


  
 写真を撮りましたが、手前のガラスに外の風景が映り込んで、よくわからない写真になってしまいました。とほほ…。

(主任学芸員 松下師一)

2010年5月16日日曜日

いろいろあったゴールデンウィーク(2)

 
 連休が飛び石になった5月8日(土)の午後、淡路島・南あわじ市に行って来ました。今年度、(財)淡路人形協会が文化庁の助成を得て発行する『資料集』の編さん委員会です。

 私は「文書部会」の専門委員としてお手伝いするのですが、如何せん公務多忙のため、今から「ちゃんとしたお手伝いができるだろうか?」と心配になり、不安で不安で仕方ありません。

 作業ペースと文書点数とを勘案すれば、4~5日ほど現地に詰めれば、なんとか役目は果たせると思うのですが、うまくいくでしょうか? 今年度も、スケジュールのやりくりに追われそうです。

(主任学芸員 松下師一)


2010年5月13日木曜日

いろいろあったゴールデンウイーク(1)

 
 久々の更新です。どうしても年度末・年度初めは事務仕事が忙しく、また『松茂町誌』続編の執筆・編纂も山場に差し掛かりつつあります。このコーナーの更新も後回しになってしまいました。

 さて、4月末から5月初旬は、世間はゴールデンウィークの連休ですが、私ども博物館業界は開館(通常業務)です。当館は観光施設のような運営はしていないので(ファミリーイベントも、出店もありません)、連休で人波が押し寄せることはありませんが、それでも連休を利用して遠方からわざわざ訪ねて来てくれるお客様があります。

 5月3日(月・祝)には、当館に美術品を寄付してくださった大阪在住のNさんが来館されました。Nさんのお父様は、有名な人形浄瑠璃史の研究家で、東京の大学にお勤めの方でした。そのお父様の遺品である絵画(角尾蕗子画「文楽シリーズ」2点)を、2007年夏に当館に寄贈くださったご縁です。

 Nさんの来館を機に、その絵画を当館常設展示室前の「小さな美術コーナー」に展示してあります。なかなか魅力的な絵ですよ。 (続く)

(主任学芸員 松下師一)

2010年3月25日木曜日

人権研修で話をして…

 
 昨日(24日)午後、大阪府泉南市から人権研修の御一行(約50名様)が来館されました。最初、私が「人権」について45分ほど講演をし、あと45分ほど館内展示(文化財展示室「人形浄瑠璃芝居の世界」& 常設展示室「水とたたかう松茂の人々」)を見学しました。

 松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館は、ずばり「人権」を前面に掲げたミュージアム(博物館)ではありません。でも、過去の歴史を学術的に扱う教育施設である以上、日本の近世・近代の歴史を避けて通ることはできません。

 そういった観点から、地域の歴史を、「人権」をテーマに教材化する取り組みについて、短い時間でしたが概略をお話ししました。

(主任学芸員 松下師一)

2010年2月15日月曜日

「第5回現代の木偶展」を見学

「第5回現代の木偶展」会場
 昨日(14日)、徳島市の「あわぎんホール(郷土文化会館)」で開催された「第5回現代の木偶展」を見学してきました。阿波木偶作家協会の会員をはじめ、四国大学の学生や徳島科学技術高校の生徒など、約100点の作品が展示されてました。

 会場の受付には、当館講座の講師・吉田尚行(人形尚)先生がおいでで、会場中程には甘利洋一郎(人形洋)先生が来場者と歓談していました。そんな何気ない風景に、「あ~、徳島県は木偶人形の故郷なんだなぁ」と感じました。

 昨秋、83歳で他界した田村恒夫(人形恒)さんの人形にも、感慨深いものがありました。上手く書けませんが、やはり人形恒の作品(特に女性)には、その雰囲気があります。人形師の持つ「作風」というべきものでしょうか。

あわ工芸座「傾城阿波の鳴門」
 さて、見学を終えて帰ろうとすると、ちょうど「あわ工芸座」の人形浄瑠璃芝居「傾城阿波の鳴門」がはじまりました。いっしょに行った息子が「人形劇、観たい!」と言うので、しばし観劇しましたが、やはり5歳児には難解であったようです。途中から、だらだらして周囲にご迷惑になってしまいました。ごめんなさい。

 とはいえ、普段、松茂の「ふれあい座」の公演ばかり観ているので、語りや演出(人形の操作)など、いろいろと参考にすべきところがありました。各人形座が他座の公演を観て、全体のレベルを向上させるために(批判のための批判は無しで)、意見を交換する必要があるのではないでしょうか。

(主任学芸員 松下師一)

2010年2月7日日曜日

徳島県立文書館「歴史講座」講師


 2月7日(日)の午後、徳島県立文書館の「歴史講座」で、ゲスト講師として2時間の講演を行ってきました。講演タイトルは、「近世後期吉野川中下流域における治水利水」です。

 県立文書館で開催中の展示「暮らしの中の吉野川」にちなんだ講座で、地域柄もあって松茂町歴史民俗資料館学芸員の私に、ゲスト講演のお呼びがかかったのです。

 講演内容は、下記のように全体を5つのテーマに分けました。

  1. はじめに(「開発」と「水不足」)
  2. 真水を求めて ―「第十堰」と農業生産 ―
  3. 干拓をめぐるトラブル ―「悪水吐一件」と「御海老」―
  4. 徹底した「訴願闘争」と地域(阿波国下郡)の特性
  5. むすびにかえて(地域史研究のおもしろさ)
 15年ほど昔に取り組んでいた「松茂の治水・利水」の研究に、最近の関心事である「近世の地方行政」の話題を付け加えてみました。まあまあ、うまくまとめられたとは思うのですが、聴衆の皆さんはおもしろかったのでしょうか。また、感想を聞いてみたいと思います。

(主任学芸員 松下 師一)