ラベル 文化財 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 文化財 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年11月21日土曜日

まつしげ人形劇フェスティバル2020 人形浄瑠璃芝居公演

 

本日14時から、地元松茂で活動する人形浄瑠璃ふれあい座が、人形浄瑠璃芝居公演を行いました。

先月に予定していた公演は、いずれも雨で中止となり大変残念ですが、本日は無事に開催することができました。

コロナ禍の中、ご観覧いただいた皆さまありがとうございました。

大変な時期ではありますが、どのようにして無形民俗文化財を保存・活用していくかが大きな課題でもあります。

今後も、ふれあい座へのご声援をよろしくお願いします。

2017年10月28日土曜日

地方史研究大会の巡見ツアー御一行様が来館されました


平成29年10月23日(月)、地方史研究協議会の巡見ツアーの御一行様が来館されました。

前日までの台風の影響で開催が危ぶまれましたが、なんとか開催することができました。

大会での書籍販売
地方史研究協議会第68回大会が、21日(土)から22日(日)にあわぎんホールで開催され、当館は書籍販売にも参加しました。

巡見ツアーは無事、台風一過のお天気となりました!
巡見に参加された皆さまをお出迎えです。

館内見学の様子
まずは、館内を見学していただきました。参加者のほとんどが日本史を専門に研究されている方々ですので、鋭い質問もしばしばありました。

『ふれあい座』の特別公演
公演の間際まで、屋外舞台か文化財展示室の特別ステージで上演するか悩みましたが、強風のため、文化財展示室での上演とさせていただきました。

熱心に観劇される参加者の皆さん
東京から来られ方ばかりで、人形浄瑠璃芝居を観劇するのもはじめての方がほとんどでした。

上演後、ちょっとだけ解説
上演後には、人形の仕組みや操り方などの解説をさせていただきました。

人形の操り体験
人形の重さと操りの難しさを体験
せっかくの機会ですので、人形操りも体験していただきました。

徳島が誇る伝統芸能「人形浄瑠璃」を、全国各地から来られた皆さまに観劇いただき、ありがとうございました。またのご来館を、お待ちしております。


【学芸員 菅野】




2017年9月30日土曜日

当館の資料が東京芸術大学で展示されます


平成29年9月29日(木)、当館の木偶人形3体の貸出立ち会いのため、東京芸術大学に出張してきました。

学生時代によく訪れていた東京国立博物館を横目に、今日の目的地「東京芸術大学」に到着です。(実は、東京芸術大学に来るのははじめてです)


正門の掲示板をのぞいてみると、東京芸術大学たほりつこ教授の退任記念展「小さな光の森」のポスターがありました!




会場は黒一色で統一されており、なんとも幻想的な空間が広がっておりました。協力者一覧に、当館の名前もしっかりと刻まれております。



そして、いよいよ当館の人形の開封作業が業者さんの手によって行われていきます。
まずは、八重垣姫から行われました。


あわぎんホールの木偶人形達も勢揃いし、展示風景を一枚撮影させてもらいました。
オリジナルの展示スペースに並べられた人形達は、独特の迫力があります。

ちなみに、右隅に写っている人形「おゆみ」は、当館の資料です。



当館の2枚看板ともいえる「お七」と「八重垣姫」の人形は、展示室入口で来館者を出迎えるかたちで、展示されるようです。

LED照明の光を利用して、人形達の表情が変化していきます。さすが現代アート作品の表現方法だなと感心しました。



見る人によっては、ビジュアル系バンドなどのライブ会場の雰囲気を想像する方もいるかもしれませんね・・・。


さきほど右隅に写っていた「おゆみ」さんは、ただひとり床に展示されております。

実は、「おゆみ」さんが向いている方角には、実の娘である「おつる」ちゃんが展示されており、母親と娘が見つめ合っている構図となっております。(展示スペースの関係で、写真が撮れませんでした)


人形浄瑠璃の木偶人形と光が融合した展示は、これまでにない発想かと思いますので、ぜひご見学ください。

~     ~     ~

たほりつこ退任記念展「小さな光の森」
会期:平成29年10月5日~10月19日
時間:10時~17時
会場:東京芸術大学大学美術館 展示室1・2

~     ~     ~


【学芸員 菅野】

2016年6月25日土曜日

【定期公演】外舞台にて上演


資料館では、毎月第3土曜日に人形浄瑠璃芝居の定期公演を開催しております。

今月18日に開催した定期公演では、昨年の「人形劇フェスティバル お月見公演」以来となる、外舞台での上演をさせていただきました。


当日、「ふれあい座」にもお知らせしたため、びっくりしておりましたが喜んで演じておりました。


当日お越しいただいたお客様も、普段とは違った雰囲気の中、芝居を楽しく観劇されていました。

来月以降の定期公演でも、天気や気温次第によって外舞台での上演を計画していきたいと思います。

いつ外舞台で観劇できるチャンスが訪れるか分かりません。
みなさま、外舞台で観劇するためにも、毎月の定期公演にお誘い合わせの上、ご来場ください。

(学芸員 菅野 将史)

【ご案内】夏期阿波人形浄瑠璃大会


平成28年7月23日(土)~24日(日)に、「夏期阿波人形浄瑠璃大会vol.71」があわぎんホール(郷土文化会館)1階大ホールにて開催されます。

 


本大会に、人形浄瑠璃「ふれあい座」が出演します。入場無料となっておりますので、みなさまお誘い合わせの上、ご観劇の程よろしくお願いします。


「ふれあい座」の出演時間・演目は、以下のとおりです。
○7月24日(日)13時40分~ 
 「壷坂観音霊験記 沢市内の段」(大夫:江本小隅、三味線:竹本友和嘉)

○  同  日  14時10分~
「壷坂観音霊験記 壷坂寺の段」(大夫:佐々木なるみ、三味線:竹本友和嘉)



【あわぎんホールについて】
住  所:徳島市藍場町2-14
電  話:088-622-8121

(学芸員 菅野 将史)

2016年5月22日日曜日

【ご案内】ふれあい座 拝宮農村舞台公演出演



来週5月29日(日)、人形浄瑠璃「ふれあい座」が、「第13回 拝宮(はいぎゅう)農村舞台公演 杜のレストラン」に出演します。




「ふれあい座」は、12時50分から人形浄瑠璃芝居「壷坂観音霊験記 沢市内の段」(太夫:吉本藍玉、三味線:竹本友和嘉)を上演します。

入場無料となっておりますので、食事や喫茶とともに、人形浄瑠璃芝居や音楽パフォーマンスを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【拝宮農村舞台について】
江戸時代後期の建築と推定される県内でもっとも古い舞台のひとつ。平成3年6月に旧上那賀町(現:那賀町)の有形民俗文化財に指定されている。
所在地:那賀郡那賀町拝宮字白人谷1 白人神社境内

(学芸員 菅野将史)



定期公演大盛況の御礼


昨日(平成28年5月21日)は、人形浄瑠璃「ふれあい座」の定期公演を開催しました。

3組の団体様の事前予約があったほか、当日来館されたお客様も多かったため、大入り満員での公演となりました。



木偶人形「お七さん」を展示しているケースを動かし、客席を増設するなどのハプニングもあり、職員からは嬉しい悲鳴があがっておりました。


当日は、国際博物館の日記念事業の一環として、人形浄瑠璃芝居を観劇された方に記念品の配布も行いました。

記念品(缶バッジ・マグネット)
公演後には、多くのお客様が人形一座の役者(人形遣い)とともに記念撮影をされ、定期公演は大盛況でした。

(学芸員 菅野将史)

2015年11月7日土曜日

講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」(第2回)開催記録




10月31日、資料館研修室にて、講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」の第2回が開催されました。

【概要】
 講 師:西本 沙織氏(徳島市教育委員会)
 演 題:「徳島の石造物と石材について」

徳島県の代表的な石材である「阿波の青石」とも呼ばれる結晶片岩などの石材について、利用の歴史的変遷事例などを交えて紹介されました。


徳島県内に遺る宝篋印塔や五輪塔などの写真から、石碑の種類や造られた年代を推定する方法などを学びました。


町内に遺る「豊岡開拓碑(町指定有形文化財)」などは、和泉砂岩(撫養石とも)と呼ばれる石材で造られています。この石材は、碑文を彫ることが容易である反面、風化が早く剥離しやすいといった問題も抱えています。

「豊岡開拓碑」についても、すでに明治時代末期には表面の一部が、はがれ落ちていたようです。

豊岡開拓碑(とよおかかいたくひ)

次回、第3回では、魚島純一氏(奈良大学教授)の講演と石碑の補修実演ワークショップを開催します。

(学芸員 菅野 将史)

※本事業は、松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館に事務局を置く、松茂町文化遺産活用実行委員会が、文化庁「文化遺産を活かした地域活性化事業(文化芸術振興費補助金)の助成を受け、文化遺産を保護・啓発する人材育成事業の一環として行っています。

2015年10月24日土曜日

講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」(第1回)開催記録


10月17日に、松茂町文化遺産活用実行委員会主催の講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」の第1回目が、資料館研修室にて開催されました。


講 師:松下師一氏(町文化財保護審議会委員)
内 容:「石碑に学ぶ郷土の歴史―松茂町内と、松茂ゆかりの地をたずねて―」


松茂町内に遺る石碑を中心とした文化財を、写真や地図で紹介しました。


町内には、「豊久開基碑」(町指定有形文化財)など新田開発の記録が記された石碑や、江戸時代末期に発生した安政南海地震の悲惨な状況を刻んだ「敬渝碑」があります。


地元松茂に長年住んでいる受講生でも、なかなか気づくことのできない場所にある石碑も紹介されました。今回紹介された石碑を、第4回のフィールドワークでめぐる予定です。

普段何気なく歩いている道に、ぽつりとある石碑やお地蔵さんに興味をもって見てみてください。きっと新たな発見があると思います。

(学芸員 菅野 将史)

※本事業は、松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館に事務局を置く、松茂町文化遺産活用実行委員会が、文化庁「文化遺産を活かした地域活性化事業(文化芸術振興費補助金)」の助成を受け、文化遺産を保護・啓発する人材育成事業の一環として行っています。

2015年10月19日月曜日

県文審連45周年記念大会参加記


今日は、徳島市生涯福祉センター(ふれあい健康館1階ホール)で開催された、「徳島県市町村文化財保護審議会連絡協議会 創立45周年記念大会」に、町文化財保護審議会委員のみなさんと参加しました。

*     *     *

はじめに、創立45周年記念大会ということで記念式典がおこなわれました。
会場は、県内24市町村の文化財保護審議会委員の方々や一般の参加者で、満席状態でした。

記念式典では、まず、沖田定信会長があいさつを行いました。



続いて、来賓の飯泉嘉門徳島県知事より祝辞をいただきました。



記念式典を無事に終え、次に記念講演が行われました。

*     *     *

最初の報告は、徳島大学大学院教授(徳島県文化財保護審議会会長)の石田啓祐氏で、演題は「徳島県内の天然記念物の保存と活用」です。


石田氏は、「事象とパラダイムの変化を把握し、次世代と内外に向けて保存・活用するために」をキーワードに、県内外の天然記念物や海外の事例を挙げ、徳島県の文化財資源は豊富であることと、歴史・文化・産業などが一体となった取り組み例を紹介されました。


続く2人目の報告は、大阪府文化財センター理事長の田辺征夫氏で、演題は「古代寺院遺跡の整備と地域の活性化」です。


田辺氏は、史跡の整備をめぐる問題や活用の仕方を、寺院遺跡の活用例などを挙げ紹介されました。また、報告の中で、「我々の仕事は、遺跡を日常生活の中に取り戻し、文化財を文化にする作業をしている。」とまとめておりました。

文化財の整備活用について学ぶことができ、充実した大会でした。

(学芸員 菅野 将史)