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はじめに、創立45周年記念大会ということで記念式典がおこなわれました。
会場は、県内24市町村の文化財保護審議会委員の方々や一般の参加者で、満席状態でした。
記念式典では、まず、沖田定信会長があいさつを行いました。
続いて、来賓の飯泉嘉門徳島県知事より祝辞をいただきました。
記念式典を無事に終え、次に記念講演が行われました。
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最初の報告は、徳島大学大学院教授(徳島県文化財保護審議会会長)の石田啓祐氏で、演題は「徳島県内の天然記念物の保存と活用」です。
石田氏は、「事象とパラダイムの変化を把握し、次世代と内外に向けて保存・活用するために」をキーワードに、県内外の天然記念物や海外の事例を挙げ、徳島県の文化財資源は豊富であることと、歴史・文化・産業などが一体となった取り組み例を紹介されました。
続く2人目の報告は、大阪府文化財センター理事長の田辺征夫氏で、演題は「古代寺院遺跡の整備と地域の活性化」です。
田辺氏は、史跡の整備をめぐる問題や活用の仕方を、寺院遺跡の活用例などを挙げ紹介されました。また、報告の中で、「我々の仕事は、遺跡を日常生活の中に取り戻し、文化財を文化にする作業をしている。」とまとめておりました。
文化財の整備活用について学ぶことができ、充実した大会でした。
(学芸員 菅野 将史)