2010年11月1日月曜日

「第25回国民文化祭・おかやま2010」に行ってきました(前編)

 
 昨日(10月31日)、第25回国民文化祭・おかやま2010、美作市の「大道芸・人形劇フェスティバル」に行ってきました!

 自分なりに国文祭(人形劇)との関わりをまとめてみると、・・・
  • 第19回 福岡県筑紫野市、視察員
  • 第20回 福井県松岡町、視察団の随行員
  • 第21回 山口県光市、視察団の随行員 兼 引き継ぎセレモニーの進行係
  • 第22回 わが徳島県松茂町、主催事務局担当者として必死の2日間(準備は3年間)
  • 第23回 (1回休み ※ 茨城県の国文祭は、人形劇部門なし)
  • 第24回 静岡県磐田市、劇団関係者として人形浄瑠璃芝居の裏方
 そして、今回、はじめて一般のお客さんとして、日帰り家族旅行で人形劇を見に行きました。以下、リポートです。

*          *          *          *

 朝5時30分に自宅を出発、途中2回休憩するも、神戸淡路鳴門道→山陽道→播但連絡道→中国道→鳥取道と、どれも空いていて朝9時前に会場に到着。

歓迎アーチ

 まだ準備中のようですが、模擬店もいっぱいで、「祭(まつり)」感は盛り上がっています。昨年の新型インフルエンザ対応(磐田市ではイベント自粛の余波で屋外に人がいなかった)は嘘のようです。

休憩テント前・模擬点街

 早速、「人形劇団ころりん」(大阪府)の公演会場へ。ちょっとお客様は少なかったですが、うちの息子には大受けでした。何かツボに入ったらしく、一日中、「最後の○○○おもしろかったなぁ~」と言っていました。

 「人形劇団ころりん」は、12月の「まつしげ人形劇フェスティバル2010」で、18日(土)の午後に公演してくださいます。ぜひ大勢のお客様でお迎えしたいと思います。PR、がんばります。

 引き続き、「むすび座」(プロ/名古屋市)の会場へ移動。1時間もあるので大きな作品かなと思いきや、小さな作品の2本立てでした。最初の1本目は、往年の「できるかな」、最近の「ピタゴラスイッチ」的な作品で、台詞がないので乳幼児から楽しめるものです。以前、鳴門市の保育所のフェスに「むすび座」を紹介したことがあるのですが、たぶん、こんな作品を上演してくれたと思います。これならば、乳幼児にもOKですね。安心しました。2本目は、人形劇に定番の「さるかにばなし」。素直におもしろかったです。ざっと200名ぐらいのお客様でしたが、みんな笑っていました。

 美作市では大道芸フェスと同一開催なので、大道芸的な味わいの作品をチョイスされたのかも知れませんが、せっかく「むすび座」を呼ぶのなら、もうちょっと上の年齢層向けの大きな作品でもよかったと思います(ちょうどよい広さの会場もありましたしね)。

岡山県マスコット・ももっち

 そして松茂町から出演の「影絵劇団はなほな」の会場へ。会場配置の都合上、屋外の賑わいが集客に繋がりにくいのがネックです。でも、そこそこお客様が入った時点で開演!

 まあ、「影絵劇団はなほな」は、安心して観劇できます。第22回国民文化祭(わが徳島県松茂町)で誕生した劇団が、みんなの頑張りで継続し、第24回(静岡県磐田市)、第25回(岡山県美作市)と出演していることを、関係者の一人として、本当に誇らしく思います。なお、12月の「まつしげ人形劇フェスティバル2010」では、19日(日)に“新作”を午前と午後の2回公演します。ぜひ観に来てくださいね。

 で、終演して外へ出ると、「ひぇ~」、土砂降りの雨。

 なんとか仮設テントで模擬店のメニューをいただき昼食にしましたが、お客様はどんどん帰っていきます。「こりゃ、模擬店は赤字じゃないか?!」と心配です。私が担当した第22回国文祭の時、模擬店の赤字防止に苦労したことが脳裏をよぎりました。でも、息子はテント下で行われた腹話術に見入っていました。「おとうさん、あの人形、電池が入っとんのか?」と好奇心満々です。


(主任学芸員 松下師一)

2010年10月26日火曜日

巡回展の思い出(1) 永遠の平和の夢

 
 平和を願って交換された「青い眼の人形」アリス・ジョンストンちゃんと、答礼人形「ミス徳島」とが顔を合わせた展示会が、当資料館で開催され、会期最後の日曜日にお別れ会があった。

 お別れ会には、主催関係者と共に実行委員の一人として、『嵐の中に咲いた花・青い目の人形アリスちゃん』の著者・原田一美先生も臨席され、送別の辞を述べられた。



 先生は著書の経緯について簡単に述べられた後、生ける人に話すように人形に別れのことばをかけられた。私も、「ひとたびは微笑失せし人形の夢ぞ再び永遠にこはすな」という短歌一首を献じて展示会への賛歌とした。



 因みに、 先生は私にとって、教育者としても、児童文学作家としても優れた先輩であり、暫し、久闊を叙すところとなった。

 哲学者カントが「永遠の平和のために」を書いたのは1795年秋である。カントは、人間の理性に確乎たる信頼をおいて、日米の人形は、人間の情感に切々と訴えて平和の尊さを説いた。しかし、今なお、戦争や紛争は絶えない。我々は永遠の平和の実現のためにまだまだ、様々な努力をしなければならない。人間の尊厳をかけて。

(元・館長〔現・町誌編さん主任〕 笹田博之)

2010年10月25日月曜日

『松茂町誌』余話(2) -「同時代史」に悩む -

 
 今日(月曜日)は休館日でしたが、昼前から職場の会議室に籠もって、『町誌』の原稿を整理しておりました。

 現在、編集中の『町誌』は既刊(上中下巻、続編、同第2巻)の続編なので、ここ10年程を対象期間とした「同時代史」です。近世史研究者の私は、いつも古文書と四苦八苦して歴史を叙述してきましたから、現に生きて体験した時代を叙述する「同時代史」は、何とも不思議な歴史学のカテゴリーです。「歴史と呼ぶにはあたらし過ぎないか?」という、素朴な疑問もあります。

 それでも、時代の流れは速いですね。原稿を整理していると、「えっ、まだ10年しかたっていないのか。」という驚きが随所にあります。例えば「郵政民営化」を考えてみると、ほんの十数年前まで「郵政省」で、その後、「郵政事業庁」→「日本郵政公社」→「日本郵政株式会社(他4社)」と変わります。ほんと「十年一昔」ですね。

 やはり「同時代史」も、歴史学のカテゴリーで間違いないようです。

(主任学芸員 松下師一)

2010年10月20日水曜日

やっぱり「学芸員の研究」の基本は健康

 
 昨年の12月にも、ぼぼ同じテーマでホームページを更新したのですが、またしても健康の有り難みを痛感しています。巡回展が終了して「ほっ」としたのか、鼻も喉も惨憺たる有様で、昨日は1日中微熱が続きました。

 もともと酷い鼻炎があるので、田畑の畦や空き地にセイタカアワダチソウが群生しているのを見ては、「うわっ! こりゃやばい!」と思っていましたが、ついにやられました。

 今日は半日休暇を取って耳鼻咽喉科へ行き、アレルギーなどの薬をもらい、なんとか改善・回復してきました。やれやれ。

 そんな、こんなで、体調不良ですが、①『松茂町誌』の編纂、②展示替えの実施、③秋の文化イベントの支援、④夏の研究活動のまとめ、などをがんばりたいと思います。

(主任学芸員 松下師一)

2010年10月18日月曜日

巡回展(9) お別れセレモニー

 
 最終日(17日)の夕方、関係者と居合わせたお客様とで、ささやかなセレモニーをしました。この日を限りに、答礼人形「ミス徳島」の県内一般公開も終了です。

 まず最初は、徳島平和ミュージアムプロジェクト実行委員会 大原会長(徳島県立博物館長)のあいさつです。



 続いて、4か所の展示会場からの報告です。

 最初の会場「文化の森・県立博物館 会場」と、次の会場「つるぎ町・道の駅 会場」に関する報告は、県立博物館の長谷川 人文課長が担当しました。



 3番目の会場「海陽町立博物館 会場」は、同館ボランティアの郡司宏子さんから報告いただきました。



 特別ゲストとして、画家・鎌田さんのスピーチです。海陽会場から企画された「さし絵原画展」の二人の画家のうちの一人です。



 第4会場(最終会場)「松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館 会場」は、私が報告をしました。



 決して広くない展示会場に、20余名の方が出席してくださり、後方は立ち見になってしまいました。



 そして、来賓スピーチです。

 児童文学作家・原田一美先生による「ミス徳島」送別の言葉。



 「青い目の人形」アリス・ジョンストンちゃんの暮らす神山町から、神領小学校 大粟校長先生のメッセージ。



 そして最後は、居合わせた子どもたちから、お別れの言葉です。

「さようなら」



 「さようなら」



 セレモニー散会の後、よいご挨拶ができたので、「徳島新聞」の記者が取材をしていました。



(主任学芸員 松下師一)

 

 

2010年10月17日日曜日

巡回展(8) 最終日、悲喜こもごも

 
 今日(10月17日)は、巡回展の最終日です。

 朝から当館南側のグランドで野球大会が開催されていたこともあり、館の周囲には人と車があふれていました。午前中、館内も外ほどではありませんが、まずまずの客入りで、前日並に賑わっておりました。

 午後からは最終日のイベント、紙芝居「『青い目の人形』アリスちゃん」の上演です。子どもたちの来場が期待されたところですが、ちょっと人数が少なくなってしまいました。

1回目の上演中

 1回目の上演が15名、2回目の上演が25名というところです。

2回目の開演

 ちょうど南側グランドを挟んで反対側(一塁側)の中央児童館で、「第1回 児童館まつり」が開催されており、イベントの時間と対象者が重なってしまいました。残念です。

 でも、13日(水)の喜来小6年生「1日広報係」の作成したチラシを見て、3名の子どもたちが来場してくださいました。ありがとう。

 紙芝居を見た後は、記念として缶バッチのプレゼントがありました。よかったね。

缶バッチは製作実演でプレゼント

 2回目の紙芝居が終わったころ、原作者の原田一美先生が来館されました。もう20分早く来てくだされば、紙芝居を見ていただけたのに、・・・。残念です。

原田先生(右)、笹田元館長(左)

 加えて、午後3時半すぎから、俄然、次々と子ども連れの来館者がやってきます。どうやら「児童館まつり」が終わったようで、帰路、お立ち寄りくださったようです。う~ん、私のイベント企画力が拙いのか、そもそもお客様の流れは時の運なのか、難しい。

(主任学芸員 松下師一)

 

 

2010年10月16日土曜日

巡回展(7) 展示会場の外では…

 
 本日(10月16日)午後、巡回展「海を渡った人形と平和への願い」の展示会場の外では、阿波人形浄瑠璃芝居の定期公演が行われました。

玄関前舞台で阿波人形芝居上演
 
 「青い目の人形」アリス・ジョンストンちゃんや答礼人形「ミス徳島」を目当てに来場されたお客様も、思わず足を止めてご観劇くださいました。ありがとうございました。

思わず足を止めて観劇
 
 「ミス徳島」を取材にきたマスコミさんも、思わず人形芝居の撮影を始めてしまいました。

太夫・三味線も熱演
 
 明日(17日)は巡回展最終日、今回、県内で「ミス徳島」に出会える最後の1日です。午後2時からと3時から、「青い目の人形」をテーマにした紙芝居も上演されます(上演内容は2回とも同一です)。この機会をお見逃しなく、ぜひ松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館にご来館ください。

 ※ 徳島県立博物館と海陽町立博物館での紙芝居上演の様子は、「徳島平和ミュージアムプロジェクト 事業記録」のホームページへ!

(主任学芸員 松下師一)