2015年9月24日木曜日

中国・四国ブロック民俗芸能大会へ行ってきました。(その2)


無事にリハーサルを終えた「ふれあい座」の面々と、情報交換交流会の会場である「サンラポーむらくも」へと移動しました。

情報交換交流会場では、各出演団体の紹介が行われました。

「ふれあい座」の座員一同が登壇し、代表して座長が「阿波人形浄瑠璃」の歴史と「ふれあい座」の成り立ちを紹介しました。
また、ある団体が、「最近、女子高校生が2名参加してくれるようになりました!」と報告したのに対して、負けじと「最近、力仕事をしてくれる男性座員が増えました!」と会場の笑いを誘う一幕もありました。

あいさつをする「ふれあい座」
交流会も順調に進んでいき、有福神楽保持者会さん(島根県浜田市)の時に、有福神楽の演目「恵比寿」の舞いを披露していただきました。

有福神楽 演目「恵比寿」

「恵比寿」を演じているのは、なんと小学4年生の男の子だということでビックリしました。動きにもキレがあり、小学4年生ながらも熟練した舞いは、会場全体を魅了していました。


ちなみに、この男の子は、神楽の練習のためにはるばる広島県から通っているそうです。なんでも、お祖父さんとお父さんが浜田市の生まれで、有福神楽保持者会のメンバーでもあることから、彼も参加しているみたいです。

また、近年、地域の過疎化や少子高齢化の問題による後継者不足、地域住民の民俗芸能・伝統芸能への関心の低下など多くの問題を抱えている状況ですが、後継者育成がしっかりと行われているなと感心させられる場面でもありました。

一方で、神楽の舞いを見せられて役者魂に火を付けられたのが、何を隠そう「ふれあい座」の面々です。

今回の島根県への公演にも、しっかりと阿波おどりのCDを持ってきているではありませんか。用意周到なことに驚かされました。

私の知らない間に、司会の方にCDを渡しており、いつの間にか交流会場が演舞場へとなっていました。
交流会参加者の中には、「ふれあい座」の面々と一緒に踊りだす人もおり、会場は大盛り上がりでした。


阿波おどりを披露する「ふれあい座」
かく言う私は踊れないので、「ふれあい座」の踊りを撮影することに徹しました。

交流会で阿波おどりを踊った「ふれあい座」の面々は、本番に向け鋭気を養うことができたことでしょう。

(学芸員 菅野 将史)

→つづく