2009年10月7日水曜日

開館記念日(10月7日)を機に

  
 平成5年(1993年)10月7日に開館した当館は、このたび「開館16周年」を迎えました。

 この間、当館の総入館者(利用者)数は、32万人余となっています。人口1万5千人の小さな町の資料館(法律上は「登録博物館」)として、これだけ多くの皆様にご来館(ご利用)いただいたこと、職員一同を代表して心から感謝を申し上げます。

 思えば、当館にとってこの16年間は、前半と後半でかなり大きな質的な差異があったと思います。

 前半の8年間は、「小さいけれど、学術的な魅力にあふれた館」を目指し、企画展示と講座・教室活動に重きを置いた運営を行いました。初代館長の言葉を借りれば、「小さな単科大学」のイメージでした。

 後半の8年間は、「新分野・新事業へ積極的に挑戦する館」を目指し、学術研究活動はもちろんのこと、様々な文化イベントや新規事業に取り組みました。一例を挙げれば、足かけ4年にわたり国民文化祭「まつしげ人形劇フェスティバル」の事務局を担当し、ふるさと松茂に「文化」をキーワードにした「まちづくり」の種を蒔きました。

 さて、これからはどう進むべきか。

 開館記念日を機に、職員間で議論を深めてみたいと思います。

(主任学芸員 松下師一)