平成29年9月29日(木)、当館の木偶人形3体の貸出立ち会いのため、東京芸術大学に出張してきました。
学生時代によく訪れていた東京国立博物館を横目に、今日の目的地「東京芸術大学」に到着です。(実は、東京芸術大学に来るのははじめてです)
正門の掲示板をのぞいてみると、東京芸術大学たほりつこ教授の退任記念展「小さな光の森」のポスターがありました!
会場は黒一色で統一されており、なんとも幻想的な空間が広がっておりました。協力者一覧に、当館の名前もしっかりと刻まれております。
そして、いよいよ当館の人形の開封作業が業者さんの手によって行われていきます。
まずは、八重垣姫から行われました。
あわぎんホールの木偶人形達も勢揃いし、展示風景を一枚撮影させてもらいました。
オリジナルの展示スペースに並べられた人形達は、独特の迫力があります。
ちなみに、右隅に写っている人形「おゆみ」は、当館の資料です。
当館の2枚看板ともいえる「お七」と「八重垣姫」の人形は、展示室入口で来館者を出迎えるかたちで、展示されるようです。
LED照明の光を利用して、人形達の表情が変化していきます。さすが現代アート作品の表現方法だなと感心しました。
見る人によっては、ビジュアル系バンドなどのライブ会場の雰囲気を想像する方もいるかもしれませんね・・・。
さきほど右隅に写っていた「おゆみ」さんは、ただひとり床に展示されております。
実は、「おゆみ」さんが向いている方角には、実の娘である「おつる」ちゃんが展示されており、母親と娘が見つめ合っている構図となっております。(展示スペースの関係で、写真が撮れませんでした)
人形浄瑠璃の木偶人形と光が融合した展示は、これまでにない発想かと思いますので、ぜひご見学ください。
~ ~ ~
たほりつこ退任記念展「小さな光の森」
会期:平成29年10月5日~10月19日
時間:10時~17時
会場:東京芸術大学大学美術館 展示室1・2
~ ~ ~
【学芸員 菅野】