先日の「鴻池新田」(現・松茂町住吉)訪問の際、カメラを持って行くのを忘れていたので、ちょと撮影してきました。
先ずは「住吉神社」の正面、鳥居と本殿・拝殿です。「住吉神社」は、戦時中の海軍基地建設工事に伴い移転したので、この神社は江戸時代とは建物はもちろん敷地も違います。
神社の由来を記した石碑はあるものの、江戸時代(新田開発された当時)を物語る資料はほとんど残っていません。
唯一、新田開発当時の資料は、この小さな「常夜灯」だと思います。戦時中に旧社殿を取り壊した際に、新しい神社へ移築されたものです。
「常夜灯」の南面には、「天明七丁未年」(1787年)と記されています。
そして北面には、「鴻池新田」とあります。大阪の資産家で、新田開発のスポンサー・鴻池清助ゆかりの地名ですね。
(主任学芸員 松下師一)